電波ジャングル
我々がジャングルに訪れてから幾星霜だったのであろうか。答えを知る者も物もとうに失われてしまった。
最初は軽い気持ちだった。そうであったらいいなとかそうあってほしいなとか、そんな気持ちで足を踏み入れた気がする。意識が遠のく。文字を打つのがやっとだ。この言葉はいつ誰かに届くのだろう、今は誰にも分からない。
思えば誰かの判断ミスが事の始まりだった気がする。誰が悪いというわけではない、あのように判断するのは当然の帰結だ。何故なら普段と何一つ変わらなかったからだ。普段なら何の心配も気掛かりもなかった。そう、普段なら……。
最初に気付いたのは私であった。電話が繋がらなくなったのだ。始めは場所の問題かと思い気にしてなかったのだが、時が経つにつれ違和感に苛まれていく。何かがおかしい、その何かが分からなくてイライラする。それが態度に出てしまい、段々と空気が悪くなるのを感じた。
それから一刻程、ふと鳥を見た。青い鳥だった。いつもよく見ている喧しい鳥だ。だがその日は滅法静かだった。異様だ、私はそう感じた。だがまたもや原因が分からない。イライラは募るばかりだ。
確信を得たのはもう1人の私を見たときだった。それは初めて見るはずなのに、何故か私はそのとき
(やはり……!)
と心の中で呟いてた。心の奥にある歯車が綺麗に噛み合った音が聞こえた。
それは 何だ
その胸を引き裂けばその中に視えるのか
その頭蓋を砕けばその中に視えるのか
貴様ら人間は容易くそれを口にする
まるでーーーーーーーーーー
そうか
これが そうか
この手にあるものが
Wi-Fi止まったか
というわけでWi-Fi止まったというお話です、助けてソシャゲもゲーム実況も見れない死んじゃう。